かつお節オリゴペプチドの威力

高血圧の予防と解消に役立つ新物質

大嶋 一徳 著 1997.09.23 発行 ISBN 4-89295-380-6 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

非薬物療法の新しい逸材

かつお節オリゴペプチドの威力

現在、日本では高血圧人口が3000万人を突破し、四人に一人が高血圧という状況です。血圧は、加齢とともに高くなりますから、今後、高齢化が進むにつれて高血圧人口はますます増えていくでしょう。

ところが、これほど罹患者が増大しているにもかかわらず、高血圧という病気に対して重大な危機感をもつ人が少ないことには驚きます。まるで、「みんなで罹れば恐くない」とでも言うように、たかが高血圧と軽くみて取り返しのつかなくなるまで放置する例がきわめて多いのです。

確かに、日本の高血圧者の9割を占める本態性高血圧は、よほど血圧が上昇しないかぎり自覚症状が出ないため、自分が病気であるのをなかなか実感できないのはわかります。また、高血圧自体で生命を落とす心配のないことも、心に余裕をもたせているのでしょう。

しかし、高血圧で最も恐ろしいのは合併症です。長期にわたる血圧の上昇は、確実に体をむしばんでいきます。血管を劣化させ、腎臓を障害し、やがて心臓や脳を直撃して、最終的には心筋梗塞、脳卒中といった生命を脅かす病気を引き起こす結果になるのです。

そうした事態を防ぐには、早期予防、早期治療が重要です。

日本の高血圧者の7〜8割は、最大血圧が160mmHg未満の軽度の高血圧者と言われています。軽度でも油断は禁物で、たとえ正常値とさして変わらないレベルでも、血圧は高ければ高いほど合併症を起こしやすく、また将来の死亡率も高くなります。高血圧は、より軽度の段階で進行をくいとめることが最も大切なのです。

軽度であれば、降圧薬を使わずに、非薬物療法(食事療法や運動療法など)を続けることで正常値に回復することも可能です。しかし、食事や運動の成果が出てくるのは二年、三年先の話。実際問題として、自覚症状のない軽度の高血圧者がそれを続けるのは、実に根気のいることです。

そこで、非薬物療法の新しい逸材として、ここ最近、注目を浴びているのが栄養補助食品です。栄養補助食品はもともと食品由来の成分を原料に作られていますから、食事療法の一環として捉えることもできますが、中には薬顔負けの効能をもつものもあります。本書で紹介する「かつお節オリゴペプチド」は、まさにその代表です。

かつお節オリゴペプチドは、降圧薬(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)と同じ作用機作(メカニズム)で降圧薬に匹敵する降圧作用を示すことが臨床的に明らかになっています。しかも、食品由来の成分であるため、作用が実におだやかで、降圧薬のような副作用がないのも大きな魅力です。

軽度の高血圧者のほか、降圧薬の処方が難しい高齢者の血圧コントロール、あるいは中等度から重度の高血圧者の合併症予防にも、かつお節オリゴペプチドは役立ちます。また、かつお節オリゴペプチドの降圧作用は、正常血圧を下げることはないので、遺伝的に高血圧因子をもつ若い世代の人々が、予防的に利用することも可能です。

本書の内容が、高血圧克服の足掛かりになることを願っております。

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