新発見“食べる絹”

化粧品・バイオ素材にも注目されるシルク

平林 潔 著 1995.04.26 発行 ISBN 4-89295-347-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

絹のアミノ酸組成

新発見“食べる絹”

栄養学的に価値ある絹のアミノ酸
絹の消化・吸収を高めるには、絹をアミノ酸かオリゴペプチドにすればよいことが分かっています。その方法は第三章で詳述しますので、ここでは省きます。
この方法で絹粉末をつくると、100gの絹から90%以上の粉末が得られます。非常に効率がよいといえます。

絹のアミノ酸組成を見ていただくと、絹はモル%で、グリシンが45%、アラニンが30%、セリンが11%、チロシンが6%、ほか数%ですが十種類以上のアミノ酸を含んでいます。そのうち必須アミノ酸は約6%含まれています。栄養学的にみても価値ある食品といえます。

これまでアミノ酸の研究によると、グリシン、セリンには血液中のコレステロールを低下させる作用、アラニンにはアルコールの代謝を促進する働き、チロシンには痴呆症に効果があるとの結果が報告されています。
そこで絹のアミノ酸はこれから増加する成人病の予防になると期待されるわけです。


絹のアミノ酸組成(残基数/1000)

アミノ酸家蚕セリシン家蚕フィブロイン
グリシン147445
アラニン43293
ロイシン145
イソロイシン77
バリン3622
フェニルアラニン66
セリン373121
スレオニン879
アスパラギン酸14813
グルタミン酸3410
アルギニン365
シスチン52
メチオニン-1
リジン243
プロリン73
ヒスチジン122
トリプトファン-2
テロシン2652
アンモニアなど86-

マスコミで大反響
昭和六三年一月「次のバイオ素材は絹だ」と題して日本学術会議蚕糸学研究連絡会セミナー(蚕糸化学研究所)で、このことを発表しました。同時に絹の人工皮膚、人工血管等への応用の可能性についても言及しました。
発表の時には絹ゼリーを持参し希望者に試食してもらいました。新聞記者の方も大勢みえ、終了後インタビューを受けました。その記事が朝日、日経、毎日、読売、産経等の新聞に掲載されました。取材も多く、反響の大きさに驚きました。

それでは次に、絹の病気予防効果についてみていきます。

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