新発見“食べる絹”

化粧品・バイオ素材にも注目されるシルク

平林 潔 著 1995.04.26 発行 ISBN 4-89295-347-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

化粧品や入浴品にも添加されている

新発見“食べる絹”

コラーゲンを活性化する
絹は紫外線を吸収し、保湿性を有するアミノ酸から出来ていますので、化粧品素材としてはもってこいです。高分子量絹なら5〜10%添加すれば、その効果を発揮します。
酸加水分解し脱色した粉末には効果が認められません。紫外線を吸収するチロシンやトリプトファンが除去されているからです。しかし、絹のアミノ酸やオリゴペプチドは皮膚(コラーゲン)に栄養を供給するコラゲナーゼを活性化することが、最近わかってきました。
また、低分子量粉末(数千)はシャンプー、リンス、ローション等に混入され、毛髪にトリートメント効果を与えます。また、アミノ酸やオリゴペプチドは入浴剤にも添加され販売されています。

絹の成形物
次に高分子量粉末は成形物にも利用されます。これには劣化粉末が適しています。絹を酸かアルカリで劣化させると、非晶領域が犯され、結晶領域が残ります。希酸で100℃、一時間位処理すると、収率約80%の絹粉末が得られます。水分率10%前後の絹粉末を金型に入れ、約10分、加圧(1000kg /cm2 )、加熱(120℃)しますと、黄色を帯びた絹成形物が出来上がります。これの用途はアクセサリーか印材です。水に浸すと水分を吸収してひび割れを起こしますが、適当な樹脂を添加することで解決できます。
絹化粧品は皮膚(コラーゲン)に栄養を与え、かつ紫外線をカットします。ひいては皮膚ガンの予防にもなるわけです。また“絹風呂”に入れば肌がすべすべします。絹ペプチドが吸着するためです。また、絹シャンプーをすれば毛髪表面に保護膜をつくりトリートメント効果を発揮します。


各種粉末入りコールドクリームの太陽光に対する影響
(いずれの値も未照射試料を100とした)

試料強度伸度黄変度
シルク95.892.5145
ウール88.581.0290
キチン91.583.7268
キトサン85.782.3281
プランク85.480.5461

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