高血圧はGABA(ギャバ=γ−アミノ酪酸)で治す

脳卒中、心臓病、糖尿病、更年期障害、痴呆症に効果

矢澤 一良・大森 正司 著 2003.01.25 発行
ISBN 4-89295-432-2 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

血圧を正常化する3つのしくみ

高血圧はGABA(ギャバ…γ−アミノ酪酸)で治す

腎機能を高め、塩分の排泄を促す
高血圧に対するギャバの効果は、さまざまな側面から発揮されていると考えられています。

第一に、ギャバは、血圧の上昇を促す塩分(ナトリウム)の排泄に役立つことがわかっています。
高血圧ネズミに塩分を与えると、血圧がぐんぐん上昇するのが通例ですが、ギャバを与えていると血圧は上昇せず、尿中に塩分がどんどん出てくることが確認されているのです。
ギャバには腎臓の働きを活発にする作用があり、それが利尿を促して、不要な塩分をどんどん体外へ出してしまうのです。

血管を広げて、血行を促す
一方、血圧が上がる背景には、血行不良も大いに関係しています。
血液の流れが悪いと、心臓が必死になってポンプの力を高めます。それが結果的に血圧の上昇につながるのです。
ギャバは、血液の流れをよくする特効成分でもあります。これがギャバの第二の働きで、ギャバは多方面から血管拡張に貢献します。
まず食事でとったギャバは、延髄の血管運動中枢に作用して、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の分泌を抑え、血管を拡げることが知られています
また、ギャバには神経の興奮をやわらげる働きもあることから、これも血管を拡張し、血圧上昇抑制に一役買っていると思われます。

さらに、血管を収縮させて、血圧の上昇を招く因子としては、ACE(アンジオテンシン変換酵素)という酵素があります。
ACEは、体内で随時作られている酵素ですが、ギャバはこの酵素の働きを阻害する力もあります。

動脈硬化の抑制にも役立つ
第三に、ギャバは血管の老化(動脈硬化)を防ぐうえでも有効です。
動脈硬化が進むと、血管の弾力が失われると同時に、血管の内腔が狭くなって、やはり血流を悪くします。
その結果、高血圧を誘発するほか、高血圧じたいがさらに動脈硬化を促すという悪循環におちいります。
ギャバは、この動脈硬化の促進因子である血液中のコレステロールと中性脂肪の増加を抑える働きも期待できるのです。


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