高血圧はGABA(ギャバ=γ−アミノ酪酸)で治す

脳卒中、心臓病、糖尿病、更年期障害、痴呆症に効果

矢澤 一良・大森 正司 著 2003.01.25 発行
ISBN 4-89295-432-2 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

脳卒中の予防と回復にも奏効する

高血圧はGABA(ギャバ…γ−アミノ酪酸)で治す

塩分の多い食餌でも血圧は正常
ギャバの補給は、高血圧に合併しやすい脳卒中を防ぐうえでも大いに有効です。
筆者(大森)らは、脳卒中易発症ラットを使って次のような興味深い成果を得ています。

脳卒中易発症ラットは、年をとると脳卒中を起こすよう遺伝的にプログラムされたネズミです。
このネズミを塩分の多いエサで飼育すると、血圧がぐんぐん上昇して、3週間で100%脳卒中を起こして死亡します。
ところが、塩分の多いエサに、ギャバの豊富な食品を混ぜて与えると、血圧はほぼ正常に保たれ、3週間の期限を越えて生き延びたというのです。
おそらく、塩分の排泄を促したり、血行をよくするギャバの働きが、功を奏したものと思われます。

脳卒中後の回復にも役立つ
また、脳卒中を起こしたあとの回復にも、ギャバは心強い味方となります。
ギャバは、脳の血行をよくして、脳の神経細胞にたくさんの酸素を供給する働きがあり、これが脳卒中でダメージを受けた神経細胞の再建に役立つのです。

実際に、人を対象にした研究で、次のような結果が得られています。
脳卒中の発作後1ヵ月以上を経過した 名の患者さん(43〜89歳)を2つのグループに分けて、一方の群にはギャバを、もう一方の群には脳血管障害の治療薬を4週間とってもらいました。

結果、両群とも血圧が下降傾向を示し、ギャバ群は対照群にくらべて全般改善度がやや高く、自覚症状のめまいや手足のしびれも有意に改善されました。
すなわち、ギャバは脳血管障害の治療薬と同等か、もしくはやや優位な効果を発揮したのです。

こうした働きが認められて、ギャバは脳卒中の後遺症の治療薬になっています。


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