L−シトルリンで血管機能血流アップ

虚血性心疾患予防、疲労回復、運動能力向上などの起爆剤

矢澤 一良 著 2008.04.08 発行
ISBN 978-4-89295-626-3 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

虚血による障害から心臓を守る

L−シトルリンで血管機能血流アップ

虚血性心疾患の予防・改善に
日本で増えている代表的な病気の1つに、虚血性心疾患があります。心筋梗塞や狭心症がこの代表です。
虚血性心疾患は、心臓を養っている冠動脈の動脈硬化が進行し、狭窄や閉塞によって心筋への血流が遮断されてしまうために起こります。

L―シトルリンが、血流促進に役立つことは2章で説明しました。その効果は、L―シトルリンの摂取で体内産生が高まる一酸化窒素の抗血栓作用および血管拡張作用に由来するということでした。
したがって、L―シトルリンの日常的な摂取は、虚血性心疾患の予防と改善に最適です。

ちなみに、心臓発作は血圧が上がる早朝に起こりやすいことが知られていますが、血管壁で産生される一酸化窒素の量が最低レベルになることも一因といわれています。
そうしたことを防ぐためにも、日ごろからL―シトルリンを補っておきたいものです。

再灌流障害の予防にも役立つ
さらに、L―シトルリンは、虚血後の「再灌流(再び流れる)障害」を防ぐ効果も期待されています。
虚血後の再灌流障害には、多核白血球という物質が深く関わっています。多核白血球が心筋に増えると、心臓の収縮不全を引き起こしたり、心筋の壊死を促すのです。

試験管内の実験では、20分間の虚血後に再灌流した場合、L―シトルリンは心筋に蓄積する多核白血球を抑えるとともに、血圧を改善し、心臓の左心室を保護することが確認されています。

鎌状赤血球症の合併症対策に
他方、鎌状赤血球症の患者さんは、白血球の数が通常より多く、血栓ができやすい状態にあり、心臓肥大の合併症もみられます。
この鎌状赤血球症の患者さん5名(10〜18歳)に、L―シトルリンを4週間にわたって摂取してもらった研究が報告されています。
それによると、心臓左心室の肥大が軽減し、白血球の数も有意に減少したといいます。
鎌状赤血球症の合併症対策にも、L―シトルリンは役立ちそうです。


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